メーカー指定の講習を受けず、無資格でオーバーホールされているお店があります。
資格所有者が所属し、メーカーとの契約を有していれば、正規パーツを入手したり、アップデート情報(リコール等含む)
が定期的に入ってくる為、常に最新情報のもとで運営されています。
【トラブル実例】 以前にメーカーから無償交換の指示があり、供給されていた部品が交換されておらず。
前回オーバーホールは他店にて。オーバーホールした時期は、メーカー指定の部品無償交換の期間。
結果的に無償交換期間を過ぎている為、お客様の自己負担(有料)で交換することになってしまいました。
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適切でない工具を使ってオーバーホールされているお店があります。
適正な工具を、正しい方法で使用しなれば、器材を傷める原因となります。
知識の無さ、経験の無さ、設備の不足、横着など、理由はわかりかねますが、作業跡を見れば一目瞭然です。
【トラブル実例】 一番多いのが、径の違う工具を使用したことによる金属ナメ。角が潰れてしまい工具がかまなくなり
はずれなくなったり、取付ができなくなっています。通常交換しない金属部品は高額な傾向にありますが
そうなってしまった場合、交換せざるを得ません。気の毒ですが、お客様の負担となります。 |
生産物賠償責任保険、受託者賠償責任保険に加入しておらず、オーバーホールされているお店があります。
修理・調整などの為にお預かりした器材に、火災・盗難・破損などの事故が発生した場合、
万が一納品後に調整・修理が原因で事故が生じた場合に備え、お客様への補償が準備されていなければなりません。
何も問題発生しない事が大前提ですが、メーカーから認可を受けているお店は保険加入が義務付けられています。 |
誤ったパーツを使用して、オーバーホールされているお店があります。
汎用のOリングなど手に入るパーツがある為、メーカー指定パーツでないものが入っていることは、珍しいことでは
ありませんが、Oリングは径だけでなく硬度という点でも種類があるのですが、径だけ合わせればOKであると思い
込まれていて硬度についてご存知ない方が多いです。また、Oリングにはすべてグリスを塗るものだと勘違いされて
いることも多いです。塗る必要のないところに塗るとトラブルの原因になります。
そのOリングがどのような役目を果たしているのかを理解できていないまま作業をすると、そのようなことになります。
【トラブル実例】 異なる硬度のOリングの使用が原因で、飛び出し、切れが生じているケースが数例ありました。 |
全ての部品を分解・洗浄・組立せずに、一部だけ作業することをオーバーホールと呼んでいるお店があります。
当店でいう「器材診断&簡易修理セット(すべての箇所の分解・洗浄・組立はしない)」を「オーバーホール」と呼んで
販売されており、お客様はオーバーホールをしたと思っていたけれど、実際に器材はオーバーホールされていないと
いうケースがあります。一つの判断基準としては、メーカーに返却しなければならない(ワランティー適用時、返却が
義務付けられている)場合を除き、一連の作業を行っているお店は、交換済みのパーツをすべて返却してくれます。
【トラブル実例】 オーバーホールしてまもなくフリーフローの為、専門店ということで当店に器材を持って来られ、
点検・分解したところ、中部には塩の結晶・緑錆あり、Oリングはへたり・硬化あり、製造終了でアップグレード
を要する箇所には旧の部品が入ったまま。ゴムシート(LP)を裏返しにして取付されていました。 |
交換したパーツの品番・単価・個数といった明細を明らかにしないお店に要注意!!
明細提示を細かくされなくても明朗会計なお店はたくさんありますが、できれば交換済みの返却パーツと
伝票の明細を照らし合わせて自分自身ででも確認できるお店は安心です。
【トラブル実例】 前回のオーバーホール明細が器材と一緒に送付されてきました。過去の作業内容や器材の状態の把握の為
閲覧させていただいたところ、パーツの品番は無記入、各パーツの単価が定価の2〜5倍になっていました。
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十分なトレーニングを積まれていない方が作業されている場合があります。(部品の入れ忘れ・入れ間違い)
人間誰しもミスをすることがあります。ですがミスの程度にも限度があり、それが原因で危険にさらされるようなことが
あってはならないと思います。分解図通りに、部品をもれることなく組み上げることは最低限ではないでしょうか。
【トラブル実例】 オーバーホール後に初めて器材を使用しようとしたところ、エアーを通したら突然セカンドステージの
部品が飛び出したと、はずれた部品を持参されてご来店。器材の構造から検証したところ、一部品を入れる
向きが反対に取付されていたと考えられます。
1stステージ内のポペットスプリングが入っていない(入れ忘れ)という事例もありました。 |