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この度はアイバディのホームページをご覧くださって誠にありがとうございます。
ここでは私たちが考えるオーバーホールの価値についてお話させていただきます。
オーバーホールで器材の汚れをとって、手順通りに組み立てることは最低限のことですが
器材の状態をユーザー様に知っていただくこと、そして個々の器材が持つ性能を
引き出してあげることが大切だと考えます。
左の器械は、「2ndステージをくわえて吸った時に、実際に空気が流れ出てくるまでの
抵抗感(吸い心地)」や「1stステージの中圧が上がった場合に、どこまでフリーフローに
耐えれるのか」を計測するものです。
抵抗値が大きければ渋い(吸いづらい) 、抵抗値が小さければ軽い(吸いやすい)
フリーフロー圧が低ければフリーフローしやすい、高ければ余幅がある(しにくい)
ということが数値から見て取れます。
メーカー・機種・使用年数など様々な条件によりそれぞれの器材ごとに調整できる幅が異なります。
調整は作業者の感覚のみに頼ってするのが一般的ですが、当店では感覚+デジタルとアナログの初動抵抗値計測器を併用して
器材の状態を数値化することでより確実でニーズに合った調整を可能にし、数値に表わすことでユーザー様に器材の状態を
把握していただきやすくなるように取り組んでいます。
オーバーホール後の調整で快適に使用していただけ、状態が変化してきたのでまた前回の状態にして欲しいというニーズが合った場合
非常に有効なデーターとなります。また、スプリングなど部品の消耗が発見しやすく、適切な交換時期をお知らせすることが可能です。
器械に頼ればいいオーバーホールができるのかといえば、そう簡単なものではありません。
器材の構造、特徴、使用頻度や使用状態によってどのような影響がでるか、幅広い知識や経験を必要とします。
インストラクターとして実際に様々なメーカーの機種を使用してきて、それぞれの器材の特徴を把握している現場の経験、
専門店として様々な器材を多数触ってきた知識と経験が、熟練の技を生み出します。
一切手を抜くことはしません。誰に見ていただいても明白であるような作業を行っています。
たとえ他店の方であっても次の作業者が当店の作業伝票と器材を見れば、前回の作業箇所・内容を容易に把握していただけると思います。 |
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オーバーホールの時にどんな洗浄液で洗浄しているのか?
サンポールというトイレ洗浄液を使っているというお話も時折耳にします。
希硫酸を薄めて洗浄する方法がありますが、希硫酸は人間の口に入れてはならない
危険な薬品です。
汚れはきれいに取れますが、劇薬なので金属にもダメージを与えます。
何を使うかの規定など無い為、それぞれのお店ごとに違ったものを使っています。
当店ではまず1回目の洗浄にクエン酸というグレープフルーツの皮などに含まれる
天然素材を使用して超音波洗浄をしています。
実際に薬液を口にすることはありませんが、汚れがきれいに取れ人体に優しいに越したことはないですよね!
なおかつ環境にも優しい。ダイバーにとって、特に環境問題はとても大切なことなので配慮しています。
2回目の洗浄に金属のメッキを保護するオリジナルの洗浄保護液を使用して超音波洗浄をかけ、ピカピカにします。
こちらも人体に安全なイオン系の薬品です。汚れをとった後に保護をすることで、傷んだ器材も少しでも長持ちさせようという試みです。
通常オーバーホールの洗浄は一つの薬品で一度しか行わないのが一般的ですが、試行錯誤から生まれた当店ならではのこだわりです。
正直手間がかかるのですが、お預かりした器材を一つ一つ丁寧に想いを込めて仕上げています。
また、資源節約の配慮から段ボール箱や梱包資材は再利用できるものはそのまま使わせていただきます。
ですが呼吸する箇所には新しい梱包資材を使用するなど衛生面には注意し、清潔な状態でお納めさせていただいております。 |
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当店では、納品時にメンテナンス実施記録をお渡しし、その控えを保管しています。
車を修理・整備すると、作業した内容がわかる整備記録簿や書類が必ずあるのですが
ダイビング業界ではそのような書類を発行されている所が非常に少ないのが現状です。
実際に、前回のオーバーホールでご自身の器材のどの箇所を作業されたのか
どのようなパーツを交換したのかなど把握しておられず、なんとなくオーバーホールを
済ませたという方が大半です。
不適切なパーツを入れ込んである器材についてお客様に状況を伺ったところ、
オーバーホールを依頼したお店からは何の説明も受けておられないとのこと。
(外注先の業者の方で作業されたのかもしれません。開けなければわからない事なので。)
前回オーバーホールされた時期に、メーカーから無償で供給されたアップグレード部品が
あったにも関わらず、古い部品のまま交換されていないというケースも実際にあります。
当店では、原則としてメーカー指定の正規パーツに交換し、メーカーに出して頂いた場合と限りなく同じ作業を心掛けており
OEMパーツなどの使用を必要とする場合は、ご相談の上で対応させて頂いております。
パーツの品番と名称・単価・個数を細かく明記してあるのは、当店のメンテナンスシートの特徴です。
交換済みのパーツは、メーカーへ返却しなければならないものを除いてすべてご返却しております。
以前お客様が正規パーツの2倍の価格で請求されている伝票を持参された事がありました。
工賃が安いからといって安心するのではなく、部品代など合算の概算見積りを聞く・作業について尋ねるなど、
よく理解した上で適切なサービスを受けていただく事をお勧め致します。
間違った情報、情報不足から、オーバーホールはマイナスイメージを持たれがちなので、微力ではありますが
少しでも安心していただく為に手間をかけて、正しい情報を発信していきたいと思っております。
それはダイビングというスポーツを伝えていくなかで必要不可欠なこと、そしてより多くの方に安全で良質なサービスを受けていただける
環境にする為に、ダイビング業界全体に浸透しなければならないことであると切に願っています。 |
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メーカー指定の特殊工具を始め、トルクレンチは「東日(日本製)」を使用。
スパナやメガネレンチ、へクスレンチなどは「HAZET(ドイツ製)」等を使用。
車の整備士をしていた経験より、工具が持つ性能が生み出す作業の違いは熟知している為
精度の高い信頼のおける工具を用いています。
メーカーのメンテナンス講習では、指にグリスをつけてOリングに塗り、器材に組み込むのですが、そうすると器材の外面や不要な部分に油分がついてしまいます。
その為、当店ではグリスを塗る際は細い刷毛を使って丁寧な作業をしています。 |
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もっと呼吸抵抗を軽くしたい、逆に軽すぎるのは心地よくないので抑え目にしたいなど、ニーズに合わせて作業しますので
ご希望があればお聞かせください。
よくわからないという場合はお勧めの状態に仕上げます。マイギアがもっと身近な存在になるようお手伝い致します。
当店ではオーバーホール終了後、6ヶ月間の修理保証がついています。
同期間内に再調整のご要望があれば、何度でも無償で調整させて頂きます(宅急便利用の場合は、送料のみご負担ください)。
器材に対するストレス(顎の疲れ、喉の渇き、エアー消費量、船酔いなど)があればお気軽にご相談ください。
マウスピースを変える、空気洗浄加湿機をつける、など改良を加えることでぐっとらくになったというケースもありますし
器材によるものでなく、スキル面のアドバイスで解決できることもあります。インストラクターでもありますので何でもお聞きください。
(所有ライセンスの指導団体:PADI、BSAC、BSAC)
行っていたお店がなくなってしまった、遠方でライセンスを取ったり諸事情で行きにくくなってしまった、などというご相談も時折受けます。
私たちにできることはさせていただきますし、信頼のおけるショップ・現地サービス、インストラクターのご紹介も可能です。
その他、器材の下取交換にて新品器材を特別価格にてご提供させていただいております。
修理金額が著しく高額な場合や新しい器材に買い替えたいという場合のご相談も承っております。
一般的な説明+カタログからは得ることができない情報・器材の維持費(ランニングコスト)など、独自の視点からの情報も含め
アドバイスを致します。
1台めはお店やインストラクターに勧められたものを購入した、又は価格(安さ)で選んだ、という方がほとんどです。
買い替えの機会があれば是非、ご自身で判断して後々後悔しない器材選びのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
器材のカスタマイズの事もお任せください。 |
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